~春の便り~
3月に入り、徐々に暖かくなり空気が春めいてきましたね。心行寺では境内の梅が見ごろを迎えています。
先日、境内を掃除していましたら「ふきのとう」を見つけました。そういえば亡くなった祖母が天ぷらにして食べていたなと思いだして、私も作ってみることにしました。
ということで、境内を探し回ったらこんなにたくさん採れましたよ。「ふきのとう」は大きくなってしまうと苦味が増すということなので、なるべく小さい葉の開いていないものがおいしいそうです。
さっと下茹ですると苦味がとれるということですが、私はそのまま天ぷらにしていただきました。独特の苦みがおいしくて家族にも好評でしたから、またチャレンジしたいと思っています。
さて、こちらは「玉光しだれ」。淡いピンク色のしだれ梅でとても華やかに咲いてくれています。梅の香りに誘われて、メジロやヤマガラなどの小鳥もたくさん来ています。
こちらは白色のしだれ梅で「月影しだれ」。「月影(つきかげ)」とは「月の光」という意味でその名の通り、白色の中にほんのり黄色っぽい色味をしています。
「月影」と申しますと、私たち浄土宗の宗歌に「月影のご詠歌」というものがあります。
つきかげの いたらぬさとは なけれども ながむるひとの こころにぞすむ
法然上人 御作
月の光の届かない里はないように、阿弥陀さまの救いのみひかりは、お念仏をお称えするすべての人に注がれています
「月影しだれ」を眺めながら、穏やかな春の訪れを感じ、ますますお念仏の行に励もうと心に思いました。
どうぞ、春の散策には心行寺をお参りください。
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