火鉢を出しました。南部鉄瓶の話。
11月に入り、寒くなってきましたので本堂に火鉢を出しました。
この火鉢は私の祖父母が使っていたもので、長らく倉庫に眠っていました。倉庫を整理した際たまたま発見したので、きれいに磨いて使用することにしました。
火鉢を使用するためにはいくつか道具が必要で新しく買いそろえました。火おこし、五徳、火箸、灰慣らしなどです。
さっそく炭をおこしました。炭には木目のきれいなクヌギを使用しています。クヌギは一酸化炭素がでにくく、室内で使用するのに適しているそうです。
ボワーっと赤く色づく炭を見ていると、心が和みます。
鉄瓶を置いてみます。この鉄瓶も今回新しく購入したものでいわゆる「南部鉄瓶」です。鉄瓶を初めて使用する際は「慣らし」が必要で、硬度300以上の硬水を、2~3度沸騰させては捨てるというもの。こうすることで、中に「湯垢」と呼ばれるカルシウムの層を作り、サビを防ぎます。
鉄瓶で湯を沸かすと、鉄分が湯の中に溶け出し貧血予防にいいんだとか。またお茶の味もまろやかになります。
ご法事の時など、この鉄瓶で沸かしたお湯でお茶をふるまえればいいなと思っています。
本日の心行寺の紅葉です。上の方から徐々に色づいてきています。
私の個人的な感想ですが、完全に色づいてしまってからよりも、今くらいの緑色が残っているほうが好きです。青もみじの緑と紅葉したもみじのグラデーションがきれいだと思います。
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